保険の選び方
Contents
医療保険の選び方
保障期間
終身型と定期型を選ぶのと同様に、老後の保障は老後になって検討しても不利な加入条件となります。平均寿命の増加、公的医療制度の将来性などを考慮し、老後の保障をどうするかを考えることが必要です。
保障される病気・ケガの種類は
医療保険は病気やケガを保障対象としています。そのため、保険商品や保険会社によっては、病気、ケガの種類によって保障金額や対象が異なることもあります。現在の健康状態や職業上などのリスクを考慮したうえで、どのような保障がされるのかを把握する必要があります。
入院給付金はいくらか
入院費用や入院日数は減少傾向にありますが、その一方で自己負担額は増加傾向にあります。入院時の状況によってかかる費用は異なりますが、入院1日あたり10,000円の保障を目安に入院給付金を設定するのが一般的です。
入院給付金は入院何日目から保障されるか?
日帰り入院から、1泊2日以上の入院で1日目から保障される、5日以上の入院で1日目から保障される、など医療保険によって入院の日数に条件を設けているものがほとんどです。日帰り入院から保障される医療保険のほうが、医療技術の進歩により、入院日数は短くなる傾向の昨今には適しているといえます。また「短期入院保障」として、10日以下の入院であれば、日帰りであっても一律10日分の入院給付金が保障される商品もあります。
1入院あたりの保障限度日数は
1回の入院で、何日まで保障されるのかを「1入院あたりの保障限度日数」といいます。30日・60日・120日など、医療保険ごとに異なります。保障日数が長いほど保険料は高くなる傾向があります。
通算限度日数は
保険期間を通して、何日目まで保障されるかを「通算限度日数」といいます。これは、病気で30日入院し、しばらくたってからまた病気で20日入院した、というように給付金受取対象となる入院日数は累計されていきます。その累計日数が730日・1000日などの限度日数に達したら、それ以降の入院についての給付金は支払われないということです。通算限度日数は医療保険ごとに異なります。
がん保険の選び方
がん保険の種類は豊富にあり、保障内容も多岐にわたってきています。そのためにがん保険を選ぶ際にどのような違いに着目すればよいのか、以下のポイントがあげられます。
1、診断給付金の受け取り回数は複数か
がんと診断されたときの「診断給付金」は、商品によって受け取り方が異なります。例えば、一度しか受取れない商品もありますし、再発した時などには2年に1回受取れる商品もあります。また、保障内容に診断給付金がないものもあります。がんは、一度治れば必ずしも大丈夫とはいいきれません。数年経って再発することも想定されます。そのため、診断給付金が一度でよいのかどうかを想定しておく必要があります。
2、入院給付金日額がいつから支払われるか
入院給付金日額は、保険商品により1日10,000円や、15,000円といったものもあります。この金額については、医療保険の入院給付金と同様に考慮する必要があります。
入院日額給付金がいつから支払われるかは商品によって異なっており、入院1日目から支給されるものとそうでないものがあり、確認しておく必要があります。
3、通院給付金の支払い限度は何日か
最近ではがん治療に関しても、入院の短縮化が進んでおり、通院による在宅治療が増えてきています。通院のほうが長期的かつ高額になると想定されるのであれば、入院給付金よりも通院給付金の限度日数ができる限り長い商品が有効であると考えられます。
4、上皮内がんでも診断給付金が減額されずに受け取れるか
がん保険の中には、悪性新生物と上皮内新生物を区別し、保障内容においても給付金額が異なるもの、または上皮内新生物は保障対象外という商品もあります。上皮内新生物は転移するリスクが悪性新生物に比べて低いという理由から、上皮内新生物は保障対象ではないケースもあります。そのため、上皮内新生物にかかった場合でも保障されるかを確認する必要があります。